対象の撤退を確認。共闘した隣人達との対話を開始します。

「やれやれ。強固な外殻には手を焼きますね」

予測よりも厚い装甲に、主武装がオーバーヒートしてしまいました。

同期切断……破棄。

銃身が真っ赤に焼け、白煙を上げる機銃が、ゴロリと足元に転がった。

「おっと。本当に『手を焼いて』しまいました。ご心配なく。換えはありますので」

ラヴは切除した前腕部の断面を魔女に見せながら、にんまりと口角を上げる。

“対話には時にユーモアを交え、相手を退屈させないこと”

　ーー良き隣人としての心得　その９ーー

皆、真剣な表情でこちらに注目してくれているようです。

この時代の隣人達とも、上手くやっていけそうですね。